このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。
第6回 子供ってすごい。 「将来の“なでしこ”ジャパンプレーヤー!」
指導の現場に立っていると日々このような気持ちになります。上手とか上手くできないとか関係なく、いろんな場面で感心・感激・感動させられます。
今回は現在実施している小学校の授業中の一場面です。
小学校の授業というのは、サッカースクールとは違い、全ての子供たちがサッカーを好きなわけでも、しているわけでもありません。しかも男女混合の時間です。
ジェイルーツメソッドにそってプログラムは進められますが、やはり子供たちが一番望んでいるのは「ゲーム:試合」です。
子供達は非常に元気よくボールを追いかけます。
あるゲームをしているときのことでした。大勢がボールにかたまり移動しています。ゲームの様相の変化でいう「密集」状態です。そんな中、ぽつんとゴール前に佇む女の子がいました。みんなが元気よくボールを追いかけている中、外から見ていると「ゲームに参加したくないのかな?!」と思ってしまうような状況です。
指導している側としては、「彼女は自分の意思のもと、あそこにいるんだな」と思いながら、さりげなく聞いてみました。
「ボールは追いかけないの?」と、ところが、
彼女は元気よく
「いつ攻められてしまうかわからないから守っているの!」と答えました。
ほとんどの子供たちが自分の意思でボールを蹴りたいがために追いかけています。これも非常にいいことですが、「チーム」ということを意識しながら、普段サッカーをやっていない女の子が「自分の役割を見つけ、じっとゲームを観察している」ことに非常に感激させられました。
子供達は、あるスポーツを日常的にこなしていなくてもゲームを観察し、判断し、行動するすべをもっているのです。
案の定、密集からこぼれたボールが彼女の守っている付近に転がってきました。
彼女は思いっきり「クリア!」
相手チームの攻撃の芽を摘んだ、彼女の満面の笑顔がとても印象的でした。
by Jroots
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